北 杜夫(1927〜)


本名:斉藤宗吉  斉藤茂吉次男。精神科医、作家。

松本高校、東北大医学部卒業。1958年船医として半年間航海へ。その時の経験から、どくとるマンボウ航海記がベストセラーに。同年「夜と霧の隅で」で芥川賞を受賞。代表作は「幽霊」「楡家の人々」など。1998年、評伝「青年茂吉」「壮年茂吉」「茂吉彷佛」「茂吉晩年」で大佛次郎賞受賞。

       

我々が6年生の「青南」創立65周年記念誌に「日の丸弁当のことなど」という一文を寄せていらっしゃいます。まだ、給食がなかった時代、戦時色の色濃くなる中、担任の先生が、「明日は、日の丸弁当(御飯に、梅干しという極めて慎ましいお献立)しか持って来ては、いけません。と言われたのに、すっかり忘れて、普段通りのお弁当を持って登校してしまい、先生にお詫びを申し出た、という内容です。「人は、それぞれの学校でさまざまな師にあうが、いちばん懐かしいのは、小学校と旧制高校の先生であろう。」「小学校という時期の教育は、大学なんぞよりも重要なのではないか」とも、書かれています。

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