北村薬局 (青山一の老舗)

創業安政5年(1858年)

元々は、善光寺の寺社侍で、信州善光寺から江戸に移住。

薬屋さんを開いた人から初代 2代目:養子 3代目:おじさん(現在の5代目からみて)と続き戦前までは北村写真館

(注)も経営していた。3代目が港信用金庫(現在の帝都信用金庫理事長)に入られた関係で兄弟が譲り受け、現在は、

4代目、5代目がお店を守っている。青南小創設以来、一族全員青南小の同窓生で、現在40才(66回生)の5代目の

お子さんも在学中。

青山通りの古いお店といえば北村薬局と佐阿徳(うなぎ屋さん)だが、佐阿徳がお店を閉めてしまったので、青山で一番

古いお店になった。

青南小創立70周年記念誌によると、初め、お店は善光寺の並びの北町側にあったそうだが表参道を作るので立ち退きをし、

現在の南町側に移った。本屋の山陽堂は北村薬局とは逆に、御幸通りを作るために、南町側から北町に移り今日に至って

いる。9月26日にお約束してお話を伺ったが、大勢の店員さんに加え、大勢のお客さんで大変な活況で大変御迷惑を

おかけしたにも関わらず、慎ましく、遠慮がちに、誠実に、御対応下さった。老舗ののれんを守るというよりは、地域の

人々のニーズに合わせて今と未来をみつめて前向きに取り組んでいるお店である。

(注)江戸時代末に写真が撮られるようになったが、薬品の知識が必要なため薬屋と写真は極めて関連性の高い業種であった。

コニカ(小西六)淺沼商会なども、江戸時代薬種問屋であった。

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