神宮外苑

(1)御観兵の榎(ごかんぺいのえのき)

この榎の木を背にして椅子が置かれ、明治天皇が閲兵したそうだ。現在は2代目の榎。練兵場だった頃は、赤土がむき出しでほこりっぽい場所だったようだ。日清、日露戦争では、この場所から多くの兵士が出征して行った。

(2)なんじゃもんじゃの樹

江戸時代から、この地には有名な「ひとつばたご」の樹があった。別名「なんじゃもんじゃ」

ひとつばたごの名称は、江戸時代の植物学者 水谷豊文が備州二ノ宮山中(愛知県)でこの樹を発見して名付けたものと伝えられる。

もくせい科に属する落葉樹で国内では愛知、岐阜、対馬に産し、都内では十数ヶ所にしか見られない。

ここにある樹は、二代目で明治36年頃初代の樹より根接法により得られ植えられた。

         なんじゃもんじゃの花  

         5月連休頃、小さな白い花が咲き、樹にほんわりと雪を載せた様になる。

中央の樹が、なんじゃもんじゃ。この時期こんな咲き方をする白い花はめずらしい。

幹は特徴的ではない。

花が終わると、まったく目立たない。

絵画館前広場向かって右に植えられている「なんじゃもんじゃ」

花が咲くとNHKのニュースで伝えられ、多くの人が見に来る。

外苑内には数カ所この樹が植えられていて日当たりによって微妙に咲く時期がずれる。