日記(2013年(平成25))

12月31日(火)
 先週は久々に高熱を出して、丸4日間寝込みました。膀胱炎らしき症状も出て、検査を受けましたが、白血球も増えておらず原因不明。ということで先週は津和野通いを休みました。
 島根方面は雪がだいぶ降ったようなので道は大丈夫かと心配しながら来たのですが、途中あまり雪も無く、借家から50m程度の町道までは問題ありませんでした。ところが、町道から借家の方へ車を入れようとしたら積雪で車が入らない。慌てて借家からスコップを取って来て、除雪して車を入れる。借家へ来てびっくり。屋根から落ちた雪が凄い。玄関から外に出るには雪の山を越えなければならない。


 ハウスは大丈夫かと見に行くと屋根から滑り落ちた雪が側面を覆っている。
 温湿度計のデータは、現在温湿度;3.9℃、99%  最高温湿度;32.8℃、99%  最低温湿度;−1.9℃、0%(湿度が20%以下になると0%と表示される)
 北側側面のビニールを一部開けていたのに雪に覆われて密閉状態になっている。


 わさびの苗は幾分元気がなさそうだったので除雪して日光を入れてやることにする。写真は除雪後の状況。少し元気が出てきた?


 借家に住み始めた時を想定して、冬のビタミン補給のために福岡で買って来たキンカンの苗を植える。大丈夫かな。奥に見える段々畑はこの冬の間に整備しなければなりません。


 ハウス周りの除雪をしましたが、これだけでも重労働。しかし、健康的で良い。都会では、何の生産にも寄与しない、ただカロリーを消費するために自転車漕ぎをしたり、ランニングマシンを使ったり、馬鹿みたい。何か狂っている、と私は思うのだが。


 今年1年、応援して頂いた皆さん、ありがとうございました。

12月14日(土)
 中国地方は雪の天気予報。北九州でも最近、相当な強風が吹くことがあり、ハウスが飛んでいるのではないかと非常に心配。
 気温も下がって来たし、もうビニールは全て下した方が良いかもしれない。風邪の具合はまだあまり良くないが、津和野へ。節約して国道を走る。6:30に出発して、10:20着。
 直ぐにハウスを見に行くとハウスは無事。
 先週設置した温湿度計のデータ:現在温湿度;2.9℃、95%  最高温湿度;31.8℃、95%  最低温湿度;−0.8℃、0%(湿度が20%以下になると0%と表示される)
 この時の外気温が−1.5℃。ハウスの中はまだ極端には低温化していない。寧ろ晴れた日に30度を超す高温になっている。わさびは高温に弱いので換気が必要。
 ということでビニールは現状のままにすることにした。最高最低温湿度計を付けて良かった。


 わさびの苗は先週よりも明らかに大きくなって元気そう。いくら見ていても飽きない。葉っぱを切られて植え替えられたわさびの生命力の強さに感心する。

 この後、刈払機のアクセルを修理して、ハウス奥の木と蔦を鉈で切り払う。夏になると鬱蒼と茂る蔦を全て冬の間に切っておく必要がある。
 13時前に出発して、小月ICから高速利用。16時半に帰宅。今日は、夜に娘が帰ってくるので小倉まで迎えに行く予定。

12月7日(土)
 妻に風邪をうつされて昨日は会社を休みました。体がだるくて、鼻と喉に来ている。14、15日は用事で津和野に来られない可能性が高いので、何としてでも今週は津和野に行っておきたい。ハウス内の温度管理が心配なのである。晴れた時にハウス内が高温になるのが怖い。ビニール見積に来た業者さんの『週一ではハウスの温度管理は難しいのではないか』という脅しが相当応えている。ハウス内がどの程度の温度になっているのかを知るために電子式最高最低温湿度計を買った。1400円程度なので安い。早く設置する必要がある。
 鼻も喉も良くなく、頭がぼやっとした状態で9時前に出発。正午に着いて、ハウスを見るとわさびの苗は比較的元気そう。外気温は3.5℃程度だがハウス内は16℃位。扉を開けっ放しにしておくと10℃程度まで下がる。


 植えた時の葉柄はだいぶ萎えて、やっと小さな新しい葉が育ち始めています。
 今日はハウスの妻部のビニールの裾を土に埋めて固定しようと考えていたのですが、ハウス内に入ってきた風が妻部のビニールの裾をひらひらさせながら外に抜けて出ているのを見て、土に埋めるのは止めにしました。温湿度計を真ん中の柱に取り付け、苗の間に生えている雑草を抜きました。切藁を敷いた南側畝(私の分)は比較的雑草が多いのに対し、切藁なしの北側畝(妻の分)には雑草がほとんどありません。北側畝には9〜10月にマルチを掛けていたせいかもしれません。


 ハウスの西側(写真奥)は荒れ放題の棚田、その向こうは山ですが、紅葉も終わり、だいぶ落葉が進んでいます。
 この冬の間に棚田の整備もしなければ。あまり日が当たらないのでわさび畑にしようと考えています。

11月30日(土)
 前日に雪の状況を「杣の里よこみち」に確認すると山の方は積もっている、とのことだったので会社から帰って、慌てて冬用タイヤに交換する。狭い車庫で懐中電灯の明かりを頼りに21時過ぎまで掛かってやっと完了。車が大きい分、タイヤも重くて腰が痛くなる。
 国道9号線沿いの徳佐辺りの田んぼは雪で真っ白。ジュンテンドーでハウスの補強のための針金とわさび苗のために切藁を買う。藁を切ったのが24Lで628円とは驚いた。
 借家まで道路に雪はほとんど無かったが、車を玄関前まで入れようとしてびっくり。屋根から落ちた雪が山のように溜まっていて車が入れられない。心配だったハウスを見てみると妻部も外れてなくて一安心。とりあえず、妻部の補強をしながら、切藁を撒いたりする。


 ハウス左側の水切りがほとんど外れてハウスから滑り落ちた雪が大量にハウス内に入って来ていたので、水切りを張り直す。パッカーが相当緩いので余っていたフィルムを噛ましてしっかり固定し直す。


 妻部と屋根の水平パイプをT字に接続する部分は構造的に問題があるだけでなく、金具も錆びてほとんど機能していない。ハウス内に風が吹き込んで妻部を外側に倒そうとする力が働いたら比較的簡単に倒れる恐れがある。3.2mmのワイヤーを買う予定だったが、実物を見るととても自分で扱えるものではないと考え、2.7mmのワイヤーで妻部を補強したつもり。ゆるゆるであまり効果は無いような気がするが、下手にいじくっているとワイヤーの先端でフィルムを破ってしまいそうなのでこの辺で良しとする。


 山から吹き下ろす風は相当冷たいので写真奥の側はフィルムをすべて下し、北側だけ少し開けておくことにした。来週はずっと曇りか雨の天気なのでハウス内の温度が上がりすぎることは無いだろう。通気のために扉も少し開けっ放しにする。直ぐ上の田んぼにはしばしば猪が来ているので、猪が入らない程度に開けておく。

11月23日(土)
 一日おいて再び津和野へ。往復約8時間の運転も疲れる。今日は何が何でもハウスのビニール張りを完了する必要がある。運転途中の道路温度は1℃程度まで下がっているので標高の高いわさびを植えたハウスは氷点下にまで下がっているはず。午前中はハウスの水切りの一部が外れていたので再度固定したり、妻部の骨組み補修、マイカ線固定の直管用アンカーを追加したりして、昼前から妻とビニールを張り始める。POフィルムで厚さ0.1mm。脚立に乗ってビニールというかフィルムをハウスに妻と一緒に載せて一旦昼食。完全にフィルムでハウスを覆うと中は水蒸気で曇ってサウナ状態。
 昼食後、直ぐに一人でフィルムの固定作業に入る。ノウハウも何もない。我流でやるしかない。ビニペットの固定と余分なフィルムを切り終ったのが15時頃。妻にマイカ線を同一の長さに切ってもらって、マイカ線を張り終ったのが17時前。マイカ線の結び方も知らないが、両側ともマイカ線の端を引っ張れば直ぐに解けるように結んだのでひょっとすると自然に解けるかもしれない。

 妻部下の余分なフィルムを埋める時間なし。ということでスカート状。サイドを開けておいたが、もう少し広く開けた方が良かったかもしれない。

 わさびの苗は少し元気を回復したようではあるが、まだ安心はできない。
 妻は前日から風邪を引いていたが、今日の作業で完全にダウン。フィルム張りが自分一人で出来ないと思い無理をさせたが、申し訳ない。食器洗いと洗濯を代わりにしました。

11月21日(木)
 今日は会社を休んで農協にハウスのビニールを取りに行きました。農協が平日しか開いていないので。パッカーなど備品も含めて23,000円。
 借家に着いて、ミラーを見ながらバックで車を入れていると玄関横に白いものが見える。先日、何か置き忘れたのか?と思いながら車から降りて見てみると何と残雪。玄関の軒先からは積もった雪が融けて滴がぽたぽた落ちているし。
 午前中は、買って来たラセン杭を打ってマイカー線を結ぶ直管を固定しようとしたら30cm位から下は、ゴロゴロした石の様で杭が全く入らなくなる。先日切った32mmのパイプをテコにしてねじ込もうとするが、ラセン杭の方が曲がりそうになる。反対側には杭が打ってあったが、地面から相当浮いていたので何故かと思っていたが、地面の直ぐ下は、岩がゴロゴロしているようだ。
 昼から改めてわさびの苗の様子を見ると元気がない。瀕死の状態。連日の雨と寒さで相当痛めつけられているようだ。早くハウスのビニールを張った方が良いのだが、今日は一人なので水切りだけ張ることにする。北側はマイカ線固定の直管がハウスのパイプに固定されているので水切りのビニールを外に出すことができない。仕方ががないので水切り固定用の22mm直管を内側に付け替えて、ハウスの内側に水切りを張る。本当はラセン杭を打って、やり直したかったし、アゼシートも打ち直したかったのだが、早くビニールを張らないと苗が死にそうなので今日中に水切りを張ることにする。

 16日は元気だったわさびの苗たちは倒れてヨレヨレです。危機的状況。両サイドに水切り設置。正しく設置されているのか、極めて疑問。

11月16日(土)
 今日は義父母を連れてきました。
 お隣さんに注文をお願いしていたタマネギの苗200本が届いているとのことで、その植付とハウスの扉の前にしっかり固定されずに付いていたビニペットの位置の変更です。
 タマネギの苗の植付は妻と義父母に任せて、私はハウスの方です。奥のハウスから32mmパイプを一本調達してビニペットを固定する為に金切鋸で適当な長さに切断。ビニペットを固定する金具も奥のハウスから調達。
 タマネギの植付は午前中で完了。家から持ってきた材料で昼食に水炊きを食べて、14時過ぎにビニペットの位置変えも完了。
 少し時間があるので、荒れ放題の川沿いの田に生えている木を伐り、ハウス周りの雑草を刈払機で刈っていたらいきなり刈払機の回転数が上がって暴走状態になる。エンジンを切って、再始動してもいきなり高速回転で制御できない。また、どこかおかしくなったようなので来週自分で修理を試みるしかないか!
 
 先週植えたわさびの苗は新しい芽も出始めて概ね好調のようですが、植付後に激しい雨が降ったようで、妻が植えた方は根が少し露出しているものもあったので植え直してやる。写真は私が植えた畝の状態。


 向かいの山の紅葉も綺麗になってきました。作業をしていて飽きない。

11月9日(土)
 この日の計画は、まず60cm幅の畝4つを120cm幅の畝二つに作り直す。15cm間隔で植えるとして1畝当り7本×約50列=350本。二畝で約700本と読んでいた。二畝にしよううと考えたのは、昨年の研修で畝の端は苗の成長が悪くなるということだったので、極力畝の端を減らすには、畝の本数を減らした方が良かろうと考えたからです。
 この植付のためにホームセンターを回って小鎌を2本買っていました。昨年の研修時に植付に用いていた鍬は、先が三角にとがって、柄を手に持った時、左下方向に先端が曲がっていたと何故か思い込んでいたから、メールで大庭さんから手鍬だと聞いても全く自分の勘違いに気が付かない。
 大庭さんのハウスについたら研修生のM君と一緒に大庭さんも苗の植付中でした。その時、植付に使っている手鍬を見て、内心、「ゲー。俺の準備した小鎌と全然違う!あれやったか。」
 ということで午前中は妻と畝を2本にする作業。午後は小鎌で苗を植付ける作業。小鎌だと深く掘れないので、どれも浅い植付になったように思います。失敗か?
 写真の左が私が立てた畝と植付後の状況。右は妻の。畝を立替える時、トノサマガエルが3匹土の中から出てきました。茶色いものは苗を縛ってあった藁です。


 作業が終わって、少し疲れていたのですが、今日は本流の谷で家主さんが昔作っていたというわさび田を見に行きました。まず、水道の水タンクを覗いたら沢蟹が入っていて、砂も溜まっていたので洗い流す。そこから目の前の小さな水の流れを渡って、鉈で木の枝を借りながら少し進むと石垣が現れる。


 上の写真の右の石垣が本流とわさび田を分ける堤防。大きくて幅も広くて非常にしっかりとした堤防です。写真の左側は山。わさび田の面影はほとんどない。


 わさび田の幅は7〜8mで全長30〜40m位あるでしょう。上の写真は下流から見たところ。相当荒れて、水みちで土砂が洗い流されて段々の石垣が写真中段右側に現れています。時間があればもっと下流側も偵察したかったのですが、草木が生い茂っているので引き返しました。わさび田を復元してみたいものですが、谷に降りる崖の上り下りが大変です。山側に昔の作業道が無いか、探してみる必要がありそうです。

11月4日(月)
 今日はハウスのビニールの見積。業者の方からハウスの改造点も含めていろいろ話を聞くことができました。やることが多くて追いつきません。ビニールは約2万円ちょっと。ハウスの管理は毎日行わないと週一では厳しいのではないかとも言われました。まあ、取りあえず、やるだけやってみる。失敗は早い方が良い。
 断続的に雨が降る中、ハウスの畝からスギナが生えていたので掘り返してスギナの根を取るが完全に除去するのは困難。
 帰りに家主さんに逢って、古いわさび田の写真を見てもらう。上流の方は自分の田だが、下流の方は他の家の物だとのこと。作戦変更で本流のわさび田をもう一度見てみるか。ということで次回は本流のわさび田跡を確認する予定。

10月28日(日)
 昨日、大規模林道から安蔵寺山山頂の紅葉の状況を見に行ったらもう既に茶色になっていた。雲が湧いて、雨が降り始めたので、紅葉も暗く見える。
 昨日は一旦九州に帰ったので、今日は出直し。六日市ICからゴギの郷に向かい、六日市ルートを登る。

 展望台から匹見側斜面の紅葉。綺麗!


 ゴギの郷方面に下りながら展望台方面を振り返る。笹の緑と紅葉が綺麗。

10月27日(土)
 今日は家主さんが、多分10年前頃までやっていたらしいわさび田の跡を見に行くことにした。25000分の一地形図を参考に先週聞いた本流ではなく、脇の渓流から見に行く。そもそもどこからどのように入ったら良いのかも分からないのだが、その辺は勘で行く。山に登る趣味が無ければ、多分この渓流に入ることも無かったと思う。一番下のわさび田跡は標高500m辺りである。

 最初はどこがわさび田跡か分からなかったが、人工的な石積みが渓流の流れとわさび田を隔てていることからようやく分かった。


 わさび田跡も石垣も比較的しっかり残っている。上流に行くにつれて小さな滝が現れて、ここで終わりか?と思うとその上にもわさび田があるという繰り返しでどんどん登っていく。


 一つのわさび田の最上端の構造。沢の水量が増えた時、要するに洪水時にわさび田をどう守るかが鍵。その一つがこの最上端の石積み構造の設置方法かと考えた。


 かなり登ってきました。渓流の流れとわさび田を隔てる石積みは多分、作業の時にこの上を歩いたのだと思いますが、石積みが崩れたり、緩んだりしている部分もあります。しかし、先人の技術と苦労が偲ばれます。


 わさび田の最上流部だと思います。ここまで最も下のわさび田から1時間20分。写真を撮り、観察をしながらの登りなのでさっさと歩けば30分も掛からないと思いますが、家主さんが一生懸命努力された跡を見ることができたのは、今日の収穫です。

10月19日(土)
 前回、大庭さんに受けたハウスの構造上の問題を改善するために今日も日帰りで津和野へ。
 10時前に借家に着くとコンバインと脱穀機?が置いてある。今日は前の田んぼの稲刈りをするようです。稲刈りをする初対面のおじさんと話していると私のことを良く知っている。私が何をしようとしているか、集落中に情報は行きわたっているようだ。『ハウスにわさびを植えて1トン収穫しても30万円程度にしかならない。わさびを栽培するなら渓流のわさび田にした方が価値が出る。家主さんは本流と脇の渓流で昔、わさび田をやっていたから今も跡が残っているはずだ。一度見に行ったら良い。以前、山に入っていると聞いていたのでもうわさび田の跡は見たものと思っていた。』と貴重な情報を得ることができた。以前、車を借家に置いて香仙原に登りに行ったのをわさび田を見に山に入ったものと思っていたようだ。
 今日は良いことを聞けたと思いながらハウスの改良作業を始める。前回のハウスと今回のハウスの写真を見て頂いたら何をしたかが分かります。横壁部の水平パイプを両サイドからそれぞれ1本外して天井部へ移動させました。パイプは楔で固定されているので小型の金槌で楔を外して、天井部へパイプを移動させて、楔で固定するだけです。天井への設置は、妻にも手伝わせて二人でやるしかないと考えていましたが、やってみると一人で十分でした。こういう作業はこれまでしたことが無いのですが、非常に楽しい。ただ、楔を打ち込む力加減が妥当だったか、否かは分かりません。この作業でハウスの構造もある程度分かったし、強度的な弱点がどこにあるかも理解できたので今日の作業は非常に有意義だった。パイプの固定部品がさび付いて再利用できなかったものは隣のハウスから調達しました。



 妻は玉ねぎを植えるために雑草を抜いて畑を耕す。私と同様に畑仕事をしたことはないのですが、納屋から勝手に適当な鍬を選んで、見かけだけはそれなりにできたようです。ひょっとすると私より上手かもしれない。


 これからしなければならないのは、ハウス用ビニールの農協への見積依頼とわさびの苗植え付け。わさび田跡の状態確認と玉ねぎの苗の植え付け。安蔵寺山の紅葉観賞登山。サラリーマンやりながら厳しいが、出来ることを今から少しずつやるしかない。それにしても夜、両太ももの筋肉が攣ったのには困った。斜面の刈払機での草刈りは日頃使わない筋肉を使うようです。

10月12日(土)
 前回の作業の翌日から3日間ぎっくり腰というか、疲労による腰痛で9月30日から10月2日まで3日間寝込みました。元々30代の時に会社で無理をした時に腰に電気が走って以来の腰痛持ちで毎年2〜3回寝込んでいました。ここ10年は子供と習っていた柔道の練習のおかげで腰痛で動けなくなることもなかったのですが、4年前に柔道の練習もやめて、その効力も切れたようです。
 腰もまだ完全回復せず、おまけに首もおかしい状態でしたが、前回接続し直した導水ホースが再び外れていないか確認したいのもあり、何が何でも津和野に行くとの強い意志で妻と朝6時に出発。もし導水ホースを外れたままにしておくと流れ出た水が土壌を洗い流して、管理用の山道が崩れてしまうこともあるからです。とにかく村の人に迷惑をかけることだけは避けたい。
 10時頃わさび栽培の師匠である大庭さんのハウスの前を通過する時に大庭さんの姿を見かけ、挨拶をし、ハウスのビニール掛けとわさびの苗の調達が困難なことの相談をする。有難いことにハウスを見に来て頂けるとのことでお願いをして借家へ。
 今日は体力的に無理をするつもりはないのでまずエンジンの掛からない刈払機の様子を見ることに。まず排気側のカバーを外して中を見るが、構造は極めて単純で壊れるような場所は無い。次にキャブレター側のカバーを外して中を見るがこちらもいじりようがない。油でベトベトのエアーフィルターは外す。結局何も修理らしきことはしなかったが、数回スタータグリップを引くと快調にエンジン始動。何が悪かったのか、原因は分からずじまい。

 昼を過ぎて大庭さんが研修生のM君を連れて来てくれました。ハウスについて止水シートの話や構造上の問題点の指摘を受けました。家に上がってもらい暫し雑談。若いM君は好青年です。こういう志のある青年を大切にしないといけないと感じる。あまり話をする時間がありませんでしたが、そのうちじっくり話ができたらと思います。安蔵寺山にも登りたいとのことなので案内もしなければ。

 
 4本目の畝立ても完了しました。マルチを張るのは面倒なので止めました。牛糞堆肥を一袋と化成肥料2kg程度を追加して、水を撒いておしまい。ハウス周りの藪の根っこを取ろうと4本爪の鍬で力任せに掘り起こそうとしたら爪が曲がって半分折れそうになってしまいました。力任せは駄目ですね。天気の良い中で作業をしているととにかく楽しい。最初は直ぐに飽きるかと思っていましたが、自然の中での作業に飽きない。


 近所の人は私がマルチを張ったのを見て、既に何か植えたと思っていたようです。夕方、隣のおばさんとおばさんが畑に植えている作物の話をするなかで、タマネギの苗を200本注文してもらうことにしました。タマネギも相当頂いて帰りました。今日も日帰りで往復8時間の運転で疲れました。この程度の運転で疲れるとはまだ体が回復していないからでしょう。それにしても周りの山の紅葉が楽しみです。

9月29日(日)
 ハウス周りの整備ばかりしていたら借家の正面が草ボーボーになった。草は刈っても刈っても生えてくる速さの方が速い。元々夏は高津川で魚釣りをしたりして津和野の自然を楽しむつもりだったが、この夏は草刈りだけで山に行く暇もなかった。とりあえず玄関周りだけでも草を抜いておかないと借家人としての常識を疑われてもいけないので昨日は妻と二人で草刈りに来た。経費節減のために高速は使わないことにした。朝6時に出発して、10時到着。妻は玄関周りの草抜き。石が多いので刈払機は使わずに手で抜いてもらう。
 私は刈払機で奥のハウス内の草を刈って、先週の続きで畝立てをする。雑草が多かったので根などを手で取っていくが完全には取りきれない。農業をしたことが無いので雑草の処理をどうして良いかも分からない。草取りをしても端から綺麗に取っていくのは性分に合わない。だいぶいい加減な性格になったと自分でも思う。農業には向いていないかも。などと考えながら3畝目を鍬と鋤で立てるが相当いい加減な畝になった。
 午後からは霧のような雨になった。玄関周りも刈払機で刈ってやるかとエンジンを掛けようとするが全く掛からない。一度ばらして掃除をした方が良いかもしれない。
 昼前にブヨと思われる虫に口の下を刺されて腫れた。抜歯の時に麻酔注射をされたように今でもしびれている。妻は口の上と足首周りを相当数刺されて顔が変形している。ブヨを甘く見過ぎていた。顔は変形しているが、けらけら笑っているので懲りてはいないようだ。まだ整備していない上の畑にはタマネギを、ハウスにはわさびの苗を植えたいと考えているが作業が追いつかない。

9月23日(月)
 3連休の21〜22日は秋植えの野菜の土づくりをするために出向いた。経費節減のために高速を使わずに関門トンネルをくぐって来た。山口のナカイで牛糞堆肥40L(17kg)10袋、苦土石灰20kg3袋、化成肥料(8−8−8)20kg1袋やレンチ、メジャー、マルチ等を購入。牛糞堆肥は土壌の3相分布改善も考えて、おがくずでC/Nを高めたものを購入した。牛糞堆肥は多分、意図的にビニール袋に小さな穴が開けてあるようで、それが目で確認できる。ブルーシートも買って車の中に敷いたが臭いがする。激しい臭いではないが、乗用車に肥料を積むのはやはり少し問題がある。農家になったら軽トラを買わねばならない。借家に着いて直ぐに肥料を下して車の中に山口で買ったファブリーズを振りまく。
 21日は肥料や食料を買うのに時間を使い、借家に着いたのが15時。山水の水道が完全に止まっていたのでホース外れを修理するパイプレンチを2本持って山に入る。まず、お隣さんに指摘されていた屋外用水道のホースが外れている部分を接続してパイプレンチで締め付ける。次に水源地の谷に降りて貯水タンクに溜まっている砂を流し出す。タンクとホースの接続部からの水漏れが多い。途中でホースが外れていないかを確認するためにホースに沿って谷を下って行こうとするが、道が無いので往生する。木の枝を潜りながら進んでいるといきなり右脇腹に激痛。瞬間的に“スズメバチに刺された”と思ったが、足場も悪く逃げようがない。スズメバチを見たわけでもないし、その後襲ってくる気配もないので安全のために戻ることにする。ホース沿いではなく、渓流の中を歩いてタンクの方に戻っていると渓流の右に石垣がある。多分、昔、地元の人が築造したワサビ田に違いない。洪水の影響を直接受けないように渓流の脇に作ってある。移住したら是非復旧したいものだと思う。今日はこれで17時になったのでビールと焼酎を飲んで寝ようとするが、夜中に目が覚めて眠れない。

 22日は朝から晴れて目の前の田んぼも美しい。彼岸花も咲いている。奥の山の木はもう暫くすると紅葉して落葉するのだろうが、その変化を見るのが楽しみである。


 苦土石灰、堆肥、化成肥料をまいて、いざ耕そうとしたら前回刈った枯草が多い。管理機なら土に漉き込めるのかもしれないが、鍬ではなかなか難しそう。まず、枯草をハウスから出して、根っこも出来るだけ取って、とやっていたら凄い量になった。時間も掛かる。そして昼になると日光がガンガンと照る。多分、気温は30度くらいになっている。1時間ごとに水分を取る。ハウスの脇の草も手で取っていたら昼を過ぎてしまった。取りあえず、一畝だけ完成して水を撒いてマルチを張る。熱中症に注意してテレビを見ながら日差しが弱まるのを待つ。


 15時頃から二畝目もバタバタとやる。畝立ても習ったことが無いので適当。17時を過ぎて水を20L位撒いてマルチを張る。土の消毒のつもりだが、日光で消毒できるのは7〜8月位らしい。マルチは気休めかもしれないが、何かの役には立つだろう。隣のハウスはまだ草刈りも半分手付かず。ワサビを植えるなら奥のハウスの方が夕方の日陰になるのが早いので良いかもしれない。
 写真を撮っていたら雨がぱらぱらと降る。昨日買ったコカコーラ1.5Lとアクエリアス2Lはほとんど飲み干した。家に帰って体重を計ったら2kg減っていた。直ぐに元に戻るのだろうが、結構体力を使った。充実。

9月19日(木)
 14〜16日の3連休は、初日に家主さんに修理してもらった刈払機を引き取って、借家に向かう。最初の二日間はひたすら庭と畑の草を刈り、台風18号が通過した16日は小石谷口から安蔵寺山に登った。山水を引いた水道は原因不明の水圧不足により風呂の湯沸しが作動しないので草刈り後に風呂にも入れない。結局、水で頭と体を洗う。早く畑に野菜を植えてみたいのだが、草刈が追いつかない。
 ハウス付近の草刈り前と後の写真。




 草刈り中に顔をブヨに刺されて腫れるし、長靴の中の足首を虫(ダニ?)に刺されるし、草刈一つにしても人間界と自然界の境界では厳しい状態が続く。ここは本当に人間界の最前線。借家の上の休耕田には猪が地面を激しく掘り起こした跡。夜中も猪を追い払う爆竹の音が響き渡る。

8月26日(月)

 家主さんから借りている刈払機で7月に2回草を刈ったが、8月になってエンジンが掛からなくなった。7月の2回目に草を刈った時にはガソリンを2L使ったから結構気合いを入れて刈った。エンジンは26cc。日射が厳しくなったので昼にテレビを見ながら休んでいると足が攣り始めた。単なる草刈りと考えていたが、結構体に負荷が掛かっていたようだ。
 8月頭に再び草を刈ろうとしたが、エンジンが始動しない。何度もスタータグリップを引くが、始動しない。メカにはあまり強くないし、取扱説明書も持ってきていないので次回に何とかしようと諦めた。ところがスタータグリップを引き続けた右腕が痛くて痛みが取れない。盆にも津和野に来て草刈機をいじくったが、ひびが入っていたプライマリーポンプのゴムからガソリンが漏れ始めた。もう駄目。今日も最初に何度もスタータグリップを引いたが、右腕は痛むばかり。
 右腕が痛んで体がゆがんだためか、中旬過ぎから左背部の腰が痛くなった。現在も右腕の痛みと腰痛が続いている。こんなことで農業ができるのか心配。
 10月頃からわさび栽培の練習をしてみようかと農協に種子の販売予約の確認電話を入れたら、わさび生産組合に入っていないと販売できないと言われてしまった。中々難しい。

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