エゴマの栽培から収穫及び搾油まで
1.はじめに
エゴマの栽培については、既に分かりやすい解説本が2冊出版されています。
一冊は2009年に農文協が発行している“新特産シリーズ エゴマ 栽培から搾油、食べ方、販売まで”\1400、もう一冊は2017年に創森社発行の日本エゴマ普及協会の服部圭子さんによる“育てて楽しむエゴマ 栽培・利用加工”\1400です。後者は写真も多く、分かりやすくまとめられているのでお勧めです。以下、文中では前者をテキスト@、後者をテキストAと表示します。
ここでは小規模ながらエゴマ栽培を3年間やって失敗したことを織り交ぜながら、栽培上の注意事項を中心にまとめていきたいと思います。
2.エゴマについて
エゴマは荏胡麻と書き、シソ科の1年生植物です。縄文時代から栽培されていたことが分かっており、中世までは油と言えばこのエゴマから取った油のことでした。地名の荏原は昔エゴマを作っていたことに由来するそうです。
近年ではエゴマ油に約60%含まれる必須脂肪酸であるα−リノレン酸の健康効果が注目されるようになりました。
私も自分でエゴマを栽培し始める前に市販の安いエゴマ油を買ったことがありますが、非常に強い変な臭いがして、当初はこれがエゴマ油の臭いと思っていましたが、自分で栽培するようになってこれはエゴマが変質した異臭以外の何物でもないと分かりました。確かにエゴマは独特の臭いを持っており、イノシシも悪さをしないほどですが、異臭のするエゴマ油は体にも有害であると思いますので避けた方が良いでしょう。
エゴマを栽培した実感は無農薬でも雑草のようにスクスクと良く育つというものです。ただ、良く育っても刈り取りの時期を間違えると種が自然落下してほとんど収穫できないということになります。栽培上の最大の注意事項は刈取り時期の見極めかもしれません。
3.種子の選択と入手について
エゴマ栽培を始めるに当って、油を搾るのか、実をそのまま食べるのか、葉を採るのかで種子の選択が変わります。
油を搾るのが目的であれば、含油率の高い黒種が、子実ごと食べる場合には油分がやや少ない白種が好まれるとされています。葉を食べる場合には韓国の葉食専用種が良いようです。
種子の入手についてはネットで検索すると幾つかの会社が出てきますが、生産国が表示されていない、国産であれば黒種か白種かが表示されていない、早生、中生、晩生の区別が不明のもの等は購入しない方が良いと思います。
最も望ましいのはその地域で栽培の実績がある農家から入手するのが良いと思います。
私が栽培しているのは島根県の川本町産の種子(黒種)がベースですが、川本町産も元を正せば竹下禎彦さんが岐阜県高山市の朝一で出会ったエゴマが元のようですから岐阜黒種(晩生)がベースかもしれないと想像しています。間違っているかもしれませんが。
近くにエゴマを栽培している農家が無い場合には、日本エゴマ普及協会で種子を販売していますので、ここでなら確実な品種を入手できるのではないかと思います。因みに私は搾油・瓶詰めを日本エゴマ普及協会に依頼しています。
4.直播栽培か移植栽培か
エゴマ栽培では畑に種を直播きする直播栽培と苗床で苗を育ててから畑に移植する移植栽培があります。
私も一度直播栽培を試みたことがありますが、直播きの時期が5月下旬、要するに発芽して成長し始める時期が入梅時と重なり、この時期は猛烈に雑草も成長し、エゴマの苗が雑草に埋もれて失敗しました。栽培面積が小さくて、こまめに管理ができるなら直播栽培も可能かと思いますが、この時期に入梅する本州中西部〜九州では直播栽培は雑草対策に手間が掛かり、中々難しいのではないかと感じています。
従いまして、以下には移植栽培の方法を記します。
5.移植栽培の全体の流れと時期
私が栽培している畑は標高425mの山腹の北向き斜面にあります。畑の東と西に尾根が突き出しており、その尾根があるために日の出は遅く、日の入りは早く、日照時間は平地より相当短いと思います。標高が高いので気象庁の津和野の気温データよりも2〜3℃低く、昼と夜の寒暖の差は激しい傾向にあります。
私の移植栽培の全体の流れと時期は概ね下表の通りです。他の場所での時期はそれぞれの土地での気候とエゴマの品種で変ると思いますので参考程度に考えて下さい。
時期 | 苗床 | 畑 | 脱穀〜搾油 |
---|---|---|---|
5月上〜中旬 | 苗床準備、土作り | ||
5月下旬 | 播種 | 畑の準備 | |
6月上〜中旬 | 間引き | 畑の準備 | |
6月下旬〜7月上旬 | 移植 | 移植 | |
7月中旬〜8月 | 除草(摘心・培土) | ||
8月末 | 開花開始 | ||
9月末〜10月初頭 | 刈り取り・乾燥 | ||
10月中旬 | 脱穀・篩選別・天日乾燥 | ||
10月下旬 | 水洗・乾燥・搾油依頼 |
6.苗床作りと播種
5月の連休頃から苗床の準備を始めます。
苗床は種蒔きの作業がしやすいように幅1m程度の畝を立てます。苗床の面積はエゴマ栽培の畑の約十分の一程度とされています。ただ、畝毎や畝の場所によって発芽率が悪かったり、発芽後の成長が悪い場合もあるので最初は広めに苗床を作っておいた方が良いと思います。
苗床には石灰質肥料で土壌を中和した後、種蒔きの1週間前に完熟堆肥と肥料を施します。原因は分かりませんが畝毎や畝の場所によって発芽率や発芽後の成長速度に大きな差が出るのを毎年経験しているので苗床の土作りは丁寧に行うべきだと考えています。同じように土作りをしてほとんど発芽しない畝があったこともありました。その畝の土を見ると黒い小さなハムシが大量にいたので発芽する端からハムシがエゴマを食べたのかもしれないと考えています。
播種は苗床に木の板で15〜20cm間隔で深さ1cmのまき溝を作り、そこに1cmに1粒の間隔で種を撒きます。しかし、1cmに1粒の間隔というのは非常に難しいです。後の間引きの作業を考えると1cmに1粒の間隔を守りたいところですが、実際は相当密になったり、疎になったりします。何か安くて良い装置はないかと探し、RSハンドシーダーというのを使ったりしていますが、種を1粒ずつ落下させるのは中々困難です。
私のところのように元々山腹の畑で石がごろごろしているような畑では木の板でまき溝を作るのが困難な場合があります。その時には臨機応変に木の板を定規代わりにして木の板の縁に沿ってねじり鎌を土を削りながら滑らせてまき溝を掘ったりしています。
種蒔き後に土を浅く被せ、板で鎮圧して水を撒いたら完了です。4〜7日で発芽します。
エゴマは発芽に光を必要とする好光性種子なので土を厚く被せると発芽しない可能性があります。その点、注意が必要です。
苗床と発芽の状態を下に示します。
上の畝はまき溝を掘ったところ。
手前の畝は播種後、土を被せて板で鎮圧後、散水した状態。(H28年)
ハウスに苗床を作ってみたが、発芽に相当なばらつきが見られました。(H29年)
畑の一角を苗床にしました。(H30年)
発芽の状態。これだけ込むと間引きが大変。
尚、テキストAにはセルトレイを使用したポット育苗の方法も紹介してありますが、私自身経験が無いので省かせて頂きます。
ポット育苗は非常に興味深い方法です。私は大半は九州に住んで、津和野に通って農業をしているので管理上ポット育苗が難しいのでトライしませんが、苗床を作ったりする作業の手間を考えたらポット育苗も合理的だと考えています。ただ、どのような問題が生じる可能性があるのか、無いのか、それは分かりません。
7.間引き
発芽後、苗床の状態が良ければエゴマの成長は非常に早いので間引きをしてやる必要があります。
良いエゴマの苗の条件は茎が太く、節間がつまってずんぐりしているものが理想とされています。要するに節が多ければ花芽の付き方が多くなって収量も増えると言うことのようです。
間引きをしないと徒長し、茎が細くて節間が広がったひょろひょろした苗になります。
以下は平成28年に移植先の畑の雑草対策に追われて間引きできなかった時の状況です。
2016年(H28)5月28日に播種して約2週間後の6月10日の状況です。
更に約2週間後の6月25日の状況です。周りの雑草が凄いです。なぜか手前の畝にはエゴマが見当たりません。この畝にはハムシが多く潜んでいました。
更に1週間後の7月2日の状況です。光の当らない中央部の徒長が凄いです。
間引きの要領は、テキストで若干異なりますが、
1回目:草丈2〜4cm時に2〜3cm間隔で1本になるように間引く。
2回目:草丈6〜8cm時に4〜6cm間隔で1本になるように間引く。
要するに苗が互いに触れないで光が十分に当たり、風通しが良くなる状態にする、ということです。
8.畑の準備
テキストAでは1aの畑(約400株)で2〜3人1年分のエゴマ油を自給できるとされています。
エゴマは土壌条件をあまり選ばず雑草のように育ちますが、紫蘇や異品種のエゴマと交雑しやすく、紫蘇と交雑すると種子が小さくなったり、硬くなったりするので紫蘇とは50〜300m程度距離を取った方が良いとされています。
エゴマは肥料をやりすぎると草丈が2m近くに達して倒伏し、収量が減少するので最初の年には元肥なしで試作し、生育状況に応じて追肥で補えば良いとされています。
テキスト@によると「定植の3ヶ月前までに圃場の準備は終わらせておく。そのため、四月に土づくりにとりかかる。」とありますが、私の経験ではあまり早く土づくりに取り掛かると入梅時に雑草の繁茂を招いて雑草対策が移植に追いつかず大失敗を繰り返してきたので、あまり早い準備は考え物と思っています。ただ、移植の前も後も雑草は茂らせないように注意しないといけません。
エゴマはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含むので、土壌中和も兼ねて苦土石灰を散布しています。土壌は有機物も必要とするので堆肥を与え、その他の肥料は生育の状況を見て判断することにしています。
畑の水はけが悪いと根腐れを起こすとされているので水田転作の私は最初は畝を立てて栽培していましたが、畝立ても小さな管理機ではきついので昨年は特に畝立てせずに栽培しましたが、問題ありませんでした。
9.移植(定植)
移植は播種後、苗が10〜20cm程度になった時に行います。私は徒長して40cm程度になったものも移植したことがありますが、特に問題はありませんでした。
移植の時期ですが、6月20日頃ではネキリムシの被害にあったことがあります。植えて数時間後には茎を切られて苗が倒れています。その時は再度植えなおします。7月頭前後の移植ではネキリムシの被害はほとんどなくなりましたが、ここは標高425mなので平地ではまた事情が異なると思います。
雨が降った後であれば、スコップで苗を掘り出して、出来るだけ早く移植します。根に付いた土が乾かないうちに移植してやります。それ以上のことはしていません。移植後の水遣りも出来ないので、雨の降る前に移植するのが良いと思います。エゴマは相当強いので移植後に活着せずに枯れて駄目になった苗はこれまでほとんどありません。
苗床から移植の為に掘り出した苗。
植付けについては、1本植え、2本植え、斜め植え等色々あるようですが、何がベストかはまだ検討されている最中のようです。密植が良いのか、粗植が良いのかも分かりません。ただ、あまり粗植にすると台風などで苗が倒伏するので良くない、即ち、エゴマの枝が触れ合って、お互いに支えあう程度が良いとされているようです。
最初は条間1m、株間40cm程度で植えてはどうでしょうか。
植え方は、小さな片手鍬一堀で穴を掘り、苗を入れて、片手鍬で埋め戻して、土を固める。1苗植えるのに15〜20秒程度だと思います。片手鍬の柄の長さが約35cm位ありますので、この枝の長さを目安に次の穴を掘って順次移植していきます。
H29年6月23日に移植。この年は畝立てしてます。
1ヶ月後の7月24日です。凄い速さで成長します。
2ヵ月後の9月25日です。全体が黄色くなってきたらそろそろ刈取りの時期です。
10.中耕・除草・培土・摘心
移植後はエゴマの苗も良く育ちますが、雑草も生えてきます。雑草を抑制し、エゴマの根を適当に切断して新しい根の発根を促すために畝間又は条間を耕す中耕、この中耕と同時に株元に土寄せすることで土をかぶった茎から根が出て倒伏防止になる培土を行うべきとされています。この中耕や培土は管理機を上手く使えば労力を使わずにできるのかもしれませんが、その為には管理機の大きさに合わせて畝間や条間を決めておく必要があります。どちらにしても雑草が生えてきたら除草する必要があります。ただ、エゴマの葉が茂ると地面にはほとんど日が当たらなくなるので新たな雑草の発生はほとんどなくなります。
私自身、この中耕と培土はあまり経験が無いのでコメントできません。雑草対策は梅雨明けの蒸し暑い時期になるので体力的に中々難しいです。小型の管理機がある方は上手く活用すべきだと思います。
摘心は、主枝の先端を摘んで成長を止めることで草丈を抑えると共に脇芽を成長させ、側枝を増やして増収を狙う手法ですが、私はまだ経験がありません。
培土は、台風による苗の倒伏抑制も兼ねています。栽培している場所が台風の風を諸に受ける場所であれば、移植を密植気味にして培土もしっかりした方が良いかもしれません。
11.刈り取り・乾燥
刈り取り時期の見極めは極めて重要です。上の写真のように葉が黄変した後、葉が落下し、穂が黒くなってきます。この間、10日から2週間で急激に変化します。葉がほとんど落下した時には既に穂も乾燥して中の種が少しの衝撃でボロボロ音を立てて落ちる状態になっています。また、鳥も種を食べにやってきます。私はとにかく早めに収穫すべきと思っています。刈り取りは刈払い機で根元から切り倒していきます。鎌などは茎が硬くてほとんど歯が立ちません。一瞬でスパッと切り倒さないと穂から種が脱粒します。全体的に葉が黄色くなって、穂の中の種を見て、黒くなっていれば刈り取り時期です。
私の畑では10月1日前後が刈り取り適期です。
刈り取ったエゴマは脱穀の為に乾燥させます。この時期に雨が続くと種が長時間湿った状態になり、腐ったり、種の皮が剥けたりして搾油した油の品質に影響を与えます。平成29年は全国的に秋の長雨で刈り取り後のエゴマの乾燥で問題が生じたと聞いています。また、私は昨年(平成30年)刈り取り後の苗を畑で乾燥させていたところ、台風で全部吹き飛ばされてしまいました。半分はハウスに収納していたので助かりましたが、刈り取り後の乾燥も一大事です。
古い方法は畑で乾燥させるのが一般的なようですが、秋は夜露も降るし、日中の日差しも弱いし、畑で乾燥させるのはあまり合理的と思われませんが昔からやってきた方法でもあります。畑で乾燥させる時、下にシートを敷くのは絶対に止めるべきだと思います。シート上に雨が溜まって底の方のエゴマの種子が傷みます。
場所があるならハウスや納屋で短時間で乾燥させて脱穀するのが良いと思います。但し、狭い空間に隙間無く押し込めると逆にエゴマが発酵して熱を持ち、エゴマ油に酸化による劣化が生じる恐れがあるとされています。あくまでも風通しが良い状態で乾燥させる必要があります。
ただでさえも脱粒しやすいエゴマなのでカリカリに乾燥させる必要は全く無いと思います。脱穀できれば良いので天気にもよりますが一週間も乾燥させれば十分と思います。ただ、畑で乾燥させようとすると夜露や雨で濡れるので更に時間が掛かると思います。全て天気次第です。
上の左の写真は刈り取り後、畑にまとめて並べたところ。右は一部をハウスに収納したところ。平成30年、畑に残したエゴマは全て台風で吹き飛ばされました。
12.脱穀・選別
脱穀は大規模であればブルーシートを敷いて、囲いを作って、板にエゴマの株を叩きつけて脱穀するのが良いと思います。
そこまでの規模ではないので私は一辺が約1mの布製の折り畳み式コンテナの中に大型のビニール袋をクリップで固定して、このビニール袋の中で乾燥させたエゴマの株をバタバタとコンテナの壁に叩きつけて脱穀しています。
ビニール袋の中で脱穀すると中には枯れた葉や茎が相当溜まるのでまず10〜20mm程度の目の粗い篩で大きな異物を除きます。
大きな葉や茎を除くと次に5mm程度の篩で穂殻などの中程度の大きさのごみを取り除きます。
この篩を通過したエゴマの種子には枯れた葉が細かくなった破片等が混じっているので本来は唐箕(とうみ)で選別するのが良いと思いますが、唐箕は無いのでざるで篩ったり、諸蓋の中でエゴマを空中に振り上げて風力でごみを飛ばして除去しています。
この方法で1日で約20〜30kgであれば上の写真程度の状態までは脱穀・選別できると思います。
篩いはたまたま納屋にあった物を使っているだけで厳密な篩い目の規定はないので臨機応変に対応したら良いと思います。
脱穀後の乾燥した枝は良く燃えるので五右衛門風呂の焚き付けに使ってもらっています。
13.乾燥・水洗
選別したエゴマは直ぐに天日で乾燥させます。
理由は二つ。一つは選別した種子には小さな蜘蛛や虫が混ざっているのでそれらを追い出すこと。二つ目は、脱穀したての種子には20%程度の水分があるのでこれを10%以下に乾燥させて水洗しやすくすることと保存可能な状態にすること。
脱穀したばかりの種子には本当に多くの小さな虫が付いています。多分、エゴマの種子が入っている袋状の萼筒(がくとう)に住んでいた虫たちだと思います。日光に当てると逃げていきます。また、乾燥してエゴマの種子の水分を減らしておけば保存もできるので、あわてて次の工程の水洗を行う必要も無いということです。
この頃は日光も弱いので乾燥も遅いと思います。最低で1週間は屋外で乾燥させます。長い時は2週間。エゴマ搾油所での水分測定では6.8〜7.7%程度まで乾燥できています。
左上の写真は水洗の準備をしたところです。赤いのは借家の納屋から借りてきた漬物用の容器でしょうか。50〜60L程度あると思います。
これに水を7〜8部入れて、乾燥させたエゴマを2〜3kg程度でしょうか、テキストでは水の4分の1のエゴマを入れてとありますが、この辺はエゴマの汚れ具合を見て調整すれば良いと思います。
静かに2〜3分間かき混ぜながら途中で反転させて洗います。種子の皮が破れるような激しい力は掛けないように注意します。
洗い終わったら浮いているエゴマを写真右の網ですくって水を切り、次の水を張った容器に移します。
残った水の汚れを確認しながら最低3回洗うようにしています。
洗い終わったエゴマは網戸の網を張った容器の上に均一に広げます。
洗った容器の底に残っているのは、主に種子の皮が破れて傷んだエゴマで水中に漂っているのはエゴマの葉の破片などです。
水洗したエゴマは直ちに乾燥させます。網を張った容器を多く準備できないのである程度乾燥したら諸蓋等に移して乾燥させます。
搾油に出す前に1週間程度乾燥させながら時々諸蓋を振って小さなごみを飛ばす作業を繰り返します。小さな葉の破片などを完全に取り除くのは難しいです。
14.搾油
搾油は日本エゴマ普及協会の服部さんの白川エゴマ搾油所に依頼しています。
種子の重量に対して約4割の油を得ることが出来ます。出来の良い年は重量比で42〜43%取れますが、渇水猛暑のH30年は35%まで低下しました。搾油方法は圧搾法です。
6kgまで3000円でそれから1kg増すごとに500円加算です。あと瓶代が透明1本100円、遮光1本110円。水分量が6%を超えている場合は除湿料金が発生します。私の委託分は6%まで水分を減らせてないので乾燥代も払っています。瓶は110g、140g、180g、270g等があります。内容は変更される可能性があるので詳しくは白川エゴマ搾油所又は日本エゴマ普及協会のHP又はフェイスブックを確認してください。
どこも10月下旬位から搾油の申し込みをするのでこの時期は搾油完了まで1ヶ月以上掛かるようです。エゴマが大量に採れた場合には2回に分けて搾油しても良いかもしれません。
15.終わりに
何か不明な点がありましたら掲示板に質問頂ければ分かる範囲で回答致します。
逆に私は農家ではないので合理的な作業のやり方や雑草対策など教えていただければ助かりますのでよろしくお願い致します。